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丸山ワクチンについての考察

 科学的な大発見は、おうおうにして、ふとした偶然から見つかるものです。りんごが木から落ちるのを見て万有引力の法則のヒントを得たニュートンや、電波のなかの雑音を取り除く研究をしていて偶然ガモフのビッグバン宇宙論を立証する宇宙背景放射を発見したベンジャース、ウィルソンなど、例は沢山あります。

故 丸山千里 丸山博士は、もともと東京都清瀬市の病院で、皮膚結核やハンセン病の治療に従事していました。それがあるとき、この2つの病気にはガン患者が少ないという共通点に気がつき、ガンに対するワクチンの作用を調べる研究を始めました。
 丸山ワクチン自体は無害化された結核菌(結核菌から抽出したアラビノマンナンという多糖体)が主成分です。ワクチンを体内に投与することで、免疫機構(白血球機能賦活作用、白血球増加作用)が補完され、その結果、ガン細胞に対する攻撃力が強化され、ガン細胞が縮小・死滅するとされています。
 分類としては、生来備わっている免疫機能を補完し、ガン細胞に対する攻撃力を強化する治療法という特徴から、代替医療のなかの免疫療法になります。患者本人の血液を採血し、リンパ球を分離・培養・活性化し、再び体内に戻す免疫細胞療法(活性化自己リンパ球法・樹状細胞ワクチン療法)が最近盛んに行われるようになりましたが、免疫機能を補完・活性化する治療法としては、先駆的なものと言えるかと思います。
 医師に使用許諾書を書いてもらう必要があるなど、実際上難しい問題もありますが、丸山ワクチン自体は40日分9,450円(税込)とひじょうに廉価(自己採血の免疫細胞療法では、病院にもよりますが、初診料とリンパ球投与12回で、約250万円もかかります。)なので、抗がん剤や放射線治療で効果が現れなくなったときなど、試してみても損はないと思います。損はないというよりも、余命いくばくとなったときなどは、有力な選択肢になるように思われます。
 乳ガンが転移して、重篤な脳腫瘍を患っていた患者が、丸山ワクチンを投与するようになり、その後脳腫瘍の手術をしたら、がん細胞が壊死していたという話を聞いたことがあります。手術を担当した医師が、壊死したガン組織を眺め、不思議がっていたそうです。また、舌ガンを患っていた患者が、手術・抗がん剤投与後、丸山ワクチンを3年程度投与していたら、その後18年間も生き、男性の平均寿命をまっとうしたという話も聞いたことがあります。

 丸山ワクチンの誕生

 丸山ワクチン(SSM=Specific Substance MARUYAMA)は1944年、皮膚結核の治療薬として誕生しました。ワクチンの生みの親である故 丸山千里博士(元日本医科大学学長・1901~1992年)にちなんで後に丸山ワクチンと呼ばれるようになりました。皮膚結核に対して驚くべき効果をもたらしたこのワクチンは、ハンセン病の皮膚障害、発汗障害、神経障害にも効果を上げました。

 皮膚結核やハンセン病の治療に打ち込むなかで、あるとき、この二つの病気にはガン患者が少ないという共通点が見つかりました。このようにして、ガンに対するワクチンの作用を調べる研究が始まりました。

 1964年の暮れ、丸山は実際のガン治療にワクチンを用いることを決意し、知り合いの医師にワクチンを使ってみてくれるように依頼しました。そのうちに、あちこちの医師から「ガンの縮小がみられる」などの報告が届くようになります。なによりも驚いたのは、ワクチンを打った末期ガンの患者さんの中に、ガンと共存して何年も元気に暮らす人が現れるようになったことです。

 「ワクチンを使えば、人がガンと共存できる道が開けるのではないか?」丸山は、体からガンを排除する従来の治療法ではなく、ガンを体内に宿したまま生きる方法もあると確信し、こうしてワクチン療法によるガン治療が始まりました。

 丸山ワクチンがガン治療の現場で用いられるようになって40年近い年月が経過しました。1964年から2002年3月末日現在までに、ワクチンの治験は国公立の病院をはじめ全国の病・医院で実施され、丸山ワクチンの投与を受けた患者さんの総数は約35万6000人に上っています。

 ガンの増殖を抑える丸山ワクチン

 そもそもガンはどういう病気なのか
 人体はおよそ60兆個の細胞が集まってできています。ガンは、この膨大な数の正常細胞のうちのたった一つの細胞が、ガン細胞に変化するところから始まります。正常細胞がガン細胞に変わると、次のような特徴を持ちます。

 無限に増殖する

 ガン細胞は宿主(患者さん)から栄養をとれるだけとって、ひたすらふえ続けようとします。

 浸潤する

 ガン細胞はたんぱく質を破壊する酵素を出し、周囲の組織や臓器の壁を食い破って体の奥深くへ侵入し広がっていきます。

 転移する

 ガン細胞は群をなすまでに成長すると、血液やリンパ液に乗って体の別の場所へ移動し、移動した先々の組織や臓器を破壊していきます。
こうした性質はガンが成長するに従って現れてきます。ガンはその成長過程に即して、「早期ガン」「進行ガン」「末期ガン」に分けることができます。早期ガンのなかでもごく初期のものは「初期ガン」、また、現在はガンではないけれどもほうっておけば将来ガンになる可能性があるものを「前ガン病変」と呼びます。

 早期ガンとは、ガン細胞はあるけれどもまだ浸潤や転移は起こっていない状態です。したがって、手術でガンを確実に取り去ることができ、完治も期待できます。

 治療が難しくなるのは、浸潤、転移が起こる進行期以降です。この時期では、ガンが体のあちこちに転移していることが多く、手術によって完全にガン病巣を取り除くことが非常に困難となります。また、ガン細胞が広がるにつれて、臓器や組織の正常な働きが侵され、患者さんの全身状態も悪くなるという問題も生じます。

 このようにガンは進行するにしたがって性質が変わっていくので、治療の取り組み方も初期、早期と進行期以降ではおのずと異なってきます。

 ガン治療の三大療法

 ガン治療の三大療法といわれているのが「手術療法」「放射線療法」「化学療法」です。丸山ワクチンを用いる治療法は第四の療法と言われる「免疫療法」に属します。

 手術療法

 ガンを排除するという点で、病巣が限局している早期には最も理にかなった治療法で、完治する例も数多くみられます。ガンが進行し、肉眼で見ることのできない小さなガンが散らばっている場合、手術で完全に取り除くことは難しくなります。

 放射線療法

 技術は格段に進歩し、高い治療効果を上げています。被曝線量は以前に比べかなりコントロールできるようになっていますが、他の治療法と同様、ある程度の副作用(白血球の減少、吐き気、食欲不振、手足のむくみやしびれ、皮膚のかゆみやただれ)が見られることがあります。

 化学療法

 薬(いわゆる抗ガン剤)でガンを破壊する治療法です。ただし、一般に抗ガン剤は副作用の強いものが多く、腫瘍を小さくできる反面、嘔吐、発熱、全身倦怠、白血球減少などの副作用は患者さんの体を衰弱させます。副作用の影響を考えると、ガンが進行し患者さんの体力も弱っている場合、抗ガン剤の使用には慎重な検討が必要です。

 ※ 三大療法はいずれもガン細胞を排除・攻撃するという点に主眼がおかれています。医師はガンの種類、進行度、患者さんの体の状態に応じて、これらの治療法の中のいくつかを組み合わせて治療を行います。早期ガンであれば、ガン細胞の数が少ないうえに発生した場所も限られているため、病巣をねらい撃ちするこれらの局所療法は大いに効果を発揮しますが、ある程度副作用が伴い、また、ガンの進行期以降には効力を発揮しきれないという限界もあります。

 丸山ワクチンの働き

 丸山ワクチンは免疫(注1)の働きを調節することによって、間接的にガンの増殖、浸潤、転移を阻みます。すなわち、リンパ球やマクロファージ(生体内の異物をたべてしまう細胞)、ナチュラルキラー細胞(リンパ球の一種で直接ガン細胞を殺す細胞)などが活性化し、様々なサイトカイン(生理活性物質、例えばインターフェロン)が誘導されることによってガンにとって環境が悪化し、ガンは自滅していくわけです。
もう一つ大きな作用としては、コラーゲン(体内の細胞と細胞の間を埋める結合組織)の増殖作用があります。ワクチンの注射によって、多量のコラーゲンがガン細胞の周囲に作られ、ガンを封じ込めてしまいます。同時に、ガンの栄養補給路もコラーゲンが遮断してしまい、ガンの増殖、転移を阻止します。

 (注1)免疫 人体には侵入してくる細菌やウィルス、ガン細胞など、体に不利益をもたらすものを処理しようとする防衛能力が備わっています。この防衛システムを免疫といいます。しかし、ガン細胞はリンパ球が「敵」と見破るためのきわだった抗原を持たず、監視網をくぐりぬけて増殖します。

(丸山ワクチン、オフィシャル・サイトより)

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